FC2ブログ

山椒魚

山椒魚 (新潮文庫)山椒魚 (新潮文庫)
(1948/01)
井伏 鱒二

商品詳細を見る


山椒魚は悲しんだ。

で有名な。

今使っている教科書に載っていて、井伏鱒二に興味を持ち、表題作目当てで買ったんですが、山椒魚以外の作品のほうが気に入った。

個性的な人物が出てくるあたりは、文体は時代を感じさせるけれど現代の小説に通じているなあと感じましたよ。

教科書にも載っていた「屋根の上のサワン」

が非常によかった。

短い作品ですけれども、良かった。

軽いけど印象に残るという。

考えさせられるっていうよりも単純に面白い作品が多かったです。

井伏鱒二はなんとなく敬遠していた節があったのですが、これを機に他の作品も読んでみようと思いますよ。

2009/07/16 23:04 |booksCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

人間失格

人間失格 (集英社文庫)人間失格 (集英社文庫)
(1990/11)
太宰 治

商品詳細を見る


太宰治生誕100周年ということで。

まずは人間失格。

中学生のときに図書館で借りたときは全部読みきることができなかったのに、今回1日で読んでしまった。

全編通して、希望の光がまったく見えなくて暗いけれど不思議と陰鬱な気分になったり…てことはなかったです。

斜陽は読んでいてあまりにも不幸が立て続けにくるから暗い気持ちになったけれど。

私はこの作品に共感することはなかったんですけれど、中学生の時の一番悩んでいた時期に読んでいたらまた違ったんだろうなと思いました。

葉蔵がすべてを偽って生きているというのも、ある意味リアルと感じましたよ。

この主人公の場合極端すぎるけど(笑)

表向きは笑顔なのに、裏では陰口たたいてたり人間って怖い生き物だよなぁと考えさせられましたよ。
最初は持ち上げていたくせに、没落していくと散々だったりね。

そういうのいやだなぁと思いつつ自分もどこか仮面をかぶっているところがあるかもしれないし。

むしろ自分を取り繕っていること自体、人間だからなのかもしれないし。


おもしろかったのと同時に怖さを感じた作品でしたー。

しかし、なんか最近暗い小説ばっかり読んでいるなあ……

村上春樹も明るいとは言えない気がするし。

のでライトノベルやさくらももこを読んで心を晴らすのです。


2009/07/08 23:41 |booksCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

変身

変身 (角川文庫)変身 (角川文庫)
(2007/06)
フランツ カフカ

商品詳細を見る


変身
ある戦いの描写

初めてのカフカ。

変身は言わずとしれた超有名作品ですが

おもしろかった。

単純にエンターテイメント作品として見てもおもしろかったです。

おもしろくもあり、人の本性が見事に書かれているなと思いました。

グレゴールが変身してからの家族の態度は滑稽であり、人間なんてそんなものかっという。

表現がいくらか大げさでは?と感じる箇所もあったんですが、だからこそ一層強くリアルに感じられるという。

虫に変身するっていうこと自体は全然リアルではないけれど。

読み始めるとそういうのもありだと受け入れられるのが不思議。

残酷な話ですけれども、後を引く残酷さではないのでよかった。


ある戦いの描写はカフカの処女作らしいですが……

意味がわからないところが多々とあり、若干読むのが苦痛に(ノω`)

主人公が恩着せがましいということしか感じられなかった。

というか意味云々の前におもしろさがわかりませんでした……orz

意味を考えずに単純に読んだとしても、はてな?となってしまう気がした。

こういうものなの?!

またしばらくしてから読み返してみようと思います。

変身はとてもよかったからカフカとの相性が悪いとは思いたくないんだよなあ。

2009/07/07 00:35 |booksCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

小学生日記

小学生日記 (角川文庫)小学生日記 (角川文庫)
(2005/07/23)
hanae*

商品詳細を見る


角川文庫でやっている夏のフェア。

ブックカバーがもらえるというあれです。

あれをもらうために文庫本買おうと思って買ってみた本。

予想以上に良かった。

小学生が書いたとは思えないけど、小学生のころにしか書けない作品だと思った。

文体も内容も素直で、読んでいて自然に笑顔になれた。

なんかねー、これ読んだら日記書きたくなったよー。

なんか……今私は17歳ですけれど17歳であるという時間は今しかなくて、限られてるわけで。

その……私が17歳であったことの証明というか……これから変わっていくであろう感性とかを記録しておきたくなったというか。

なんか文章では説明しにくいけど、今しか感じられないことがきっとたくさんあると思うんです。

たとえば小学生の時も、中学生の時も、高校生の時も、もしフリーターになったとしても、OLになったとしても、主婦になったとしても、母親になったとしても、おばあちゃんになったとしてもどんなときでもその境遇にいないと、その時期じゃないと感じられないこと、そのときだからこそ感じること、考えることってあると思うんです。

それを忘れるのってとても寂しいと思うんです。

だからそれを文字として記録しておきたいというか……

前から思っていたことだけれども、この作品を読んでまた更に実感した。

作者の華恵さん、私と同い年なんですよね。

ところどころ自分が小学生だったときの思い出とかぶるところがあり、楽しかったです。

2008/07/05 01:17 |booksCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  

砂漠

砂漠砂漠
(2005/12/10)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る


なんか表紙が気持ち悪くて、あんまし読む気がしなかったんですけれど、意外に良かった。(←失礼)

読んで、なんていうか未来に希望が見えたというか。

清清しい気分になった。

大学生が主人公っていうのでとても読みやすくもあり、感情移入しやすかった。

若者が、なりふり構わず暴れる話って大好きです。

いつも同じメンバーでいるのも良い。

好きなテーマ満載の小説でしたよ。

事件が起きて、それを解決すべく動くっていうストーリーもおもしろかったんだけど、主人公を取り巻く人間関係の変化なんかが読んでいて楽しかった。

2008/05/17 02:11 |booksCOMMENT(0)TRACKBACK(0)